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被災地から 7  被災した教え子を訪ねて 

震災から2カ月余、先日、お父さんが津波で亡くなられ、家も

流失した教え子(40歳)の家族の居所(仮設住宅)がやっと分かったので、

訪ねてきました。

私が「特別支援学校」に勤務していた時の教え子です。

教え子は、震災以来、福祉作業所の方に泊まらせていただいていると知り、

その施設に行って、教え子ともしばらくぶりで会ってきました。

彼は、お父さんが亡くなったことは知りませんが、言葉を話せない彼は、

なんとなくそれを察しているようで、私に何度も何度も天国を

指差しして見せ、お父さんの死を受け止めているように思いました。

涙する私の顔を見て、指で×印を作り、「泣かないで」と言っているようでした。

お母さんを先に避難させ、ちょっと遅れて避難しようとしたお父さんに

突然第2波の大波が襲いかかったのだそうです。

お父さんはどんなに無念だったことでしょう。

なんとか助かってほしかったです。教え子のためにも、、、。

残念で残念でなりません。

彼は、もうすぐ大好きなお母さんと妹さんが居る仮設住宅から

施設に通うそうですが、お父さんが居ないこと、これまで住んでいた

広い家でないこと」、、、、現実を知った時の彼の気持ちを思うと

胸が痛みます。

これからも、彼を励ましに、時々彼の家を訪問したいと思っています。

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