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童謡詩人「金子みすゞ」

2007_0116_000552cimg4056 私は、大正末期から、昭和初期にかけて

活躍した金子みすゞ」という童謡詩人の

書いた詩が大好きで、何度も何度もこの詩集を

読み返しています。

26歳でこの世を去るまで512編もの詩を遺しているそうですが、

この詩集には、60編ほど載っています。

普段何気なく見ている自然や花、魚などに思いやり、やさしさ

慈しみの気持ちを持って見つめ、その思いが詩全体に

表現されています。

何度読んでも、どれを読んでも胸に迫るものがあり、

温かいい気持ちになれます。

「星とたんぼぼ」と「わたしと小鳥とすずと」などの詩は、教科書にも

取り上げられているそうですが、子供たちにも読んでほしい詩は

他にもたくさんあります。

この詩集の題名になっている詩

「わたしと小鳥とすずと」

  わたしが両手をひろげても
  お空はちっともとべないが

  とべる小鳥はわたしのように
  地面をはやくは走れない

  わたしがからだをゆすっても
  きれいな音は出ないけど

  あの鳴るすずはわたしのように
  たくさんなうたは知らないよ

  すずと、小鳥と それからわたし
  みんなちがって みんないい

これからの季節の詩、「雪」に関して

つもった雪

   上の雪
   さむかろな
   つめたい月がさしていて

   下の雪
   重かろな
   何百人ものせていて

   中の雪
   さみしかろな
   空も地面もみえないで

彼女の故郷、山口県長門市に金子みすゞ記念館

あるそうですが、彼女のみつめた風景を、私もぜひ一度

見てみたいと思います。

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