先日、北海道の大雪山で、10名もの中高年の方々が、遭難したと
いうニュースを聞き、夏山であっても「山は恐ろしい」とあらためて
思い知らされました。
私も、つい10日ほど前、みやぎサンクラブ主催のみやぎ蔵王の
熊野岳登山に 参加しようとして、蔵王のお釜近くまでバスで
行きましたが、刈田岳山頂付近の天候の
急変には、本当に驚いてしまいました。
ふもとでは、雲の切れ目から日差しが
漏れていたので、もしかして、
「山頂は晴れているかも」とさえ思わせる天気でした。
ところが、バスがのぼるにつれ、あれよあれよという間に雨と風が
強くなり、頂上につくころは大暴風雨!! 大型台風並みでした。
バスからわずか30mぐらいの距離を飛ばされそうになりながら、
やっとレストハウスにたどり着きました。
1時間ほど、様子を見ましたが、風雨はますます激しくなるばかり、、、。
山登りを企画した方々の判断で、熊野岳登山を断念、そのまま下山
しました。
でも、今考えると、このものすごい悪天候が、かえって登山の
中止を決断させるにはよかったと思います。
判断に迷うような天候で、そのまま登って、途中で、「この暴風に
遭ったら」と思うとぞっとします。
今の時期、パンフレットに見るような山野草に出会えると
思い、初めての「熊野岳登山」を前々から大変楽しみに
していましたが、山の怖さをまざまざと見せつけられ、
これはこれでいい勉強になりました。
「山を甘くみるなかれ」ですね。、
山 の中腹ごろでバスから降りて、何とかやっと撮った
「ウラジロヨウラク」という花。初めて見る
高山植物でした。
葉の裏が白く、かわいい釣鐘型のピンクの
花。
この花との初めての出会いの日は、
また山の恐怖を体験した日でもあり、忘れられない日となりました。
「熊野岳」は1841mの山で、お釜のあるところ(1600m)まで、
バスで行って、そこから登る登山です。
すぐ近くの「刈田岳」は、1758mです。
最近のコメント