施設の母に ⑪ つるし雛を届ける
私の作ったつるし雛を持っていき、
飾ってあげました。
つるし雛をもっていくとき、そのまま
たたんでいくと、ひもどうしが絡まって
しまうので、障子紙を半分に折って
作った袋に、ひもを一本ずついれていきました。
これを折りたたんでもっていったので、
スムーズにつるし雛を出して飾ることが、
できました。これは、我ながら、good ideaでした。
今90歳になる母は、80歳過ぎまで手芸をしていたので、興味深く
見たのではと思います。ベッドに起こしてあげると、目を大きくあけ、
びっくりしたように、一つ一つ上から下へと目で追って見ていました。
しゃべられない母の、精一杯の気持ちを表わしているように
思いました。
つるし雛を飾って華やいだ感じになった部屋を見て、私まで
嬉しくなってしまいました。
母が施設に入るまで生活していた宮城県涌谷町では、
これから一か月ほど、「つるし雛祭り」が行われます。
このつるし雛を何回も見ている母は、きっと懐かしく
思い出していることと思います。
このまま、しばらく飾っててあげたいと思います。
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