先日、石巻地域「食」の交流フォーラムに参加しました。
この様子は地元の石巻かほく新聞でも取り上げられました。
第1部は、民族研究家の結城登美雄氏の「食を通じた地域連携」
という基調講演でした。その講演を聴いて、心に残ったことを
紹介します。
・ 日本の農業従事者の70%が60歳以上、
そしてその中の40%が70歳以上。高齢化で
食べるものを支えてくれている力が急速
衰えてきている。
これは漁業に携わる人にも同じことがいえる。
・ 324万人の農民と21万人の漁民は日本の人口の
3%、食べる人は97%、これでは今後、日本の
食卓は支えられなくなるだろう。
・ 耕作放棄の田畑も年々目立ってきている。特に水田は
ここ10年間で19、2%も消えている。
・ 世界的食料争奪戦も始まっている。(中国 13億人、
インド11億人)このままでいったら近い将来、日本は食べ物に
苦しむことになるだろう。
・ 私達は身近に生産者がいることを知り、食べる人が作る人を
支えるようにしていかなければならない。
みんなが支える農業(CSA)の試みとして宮城県大崎市鳴子の
鬼首(おにこうべ)地区の取り組みが注目されている。
C・・・COMMUNITY
S・・・SUPPORT
A・・・AGRICULTURE
・ 民俗学者宮本常一氏は「自然は寂しい。でも人の手が加わると
温かくなる」ということばを残している。
棚田100選も見られるのは今のうちだろう。温かなものを求めて、
歩いてみよう。
・ ソクラテスのことば
この世にはあきらめてならないことがある。
失ってはならないものがある。
それは生命と生存のための食料である。
それを育ててくれる人と農地である。
・ 身近に生産者がいることは、立派な建物や高速道路が
あることよりすばらしいことである。ここに暮らすことが
安心安全た゜という時代はやってくるだろう。
・ 農業や漁業が、がんばれる町になるために、みんなで
支え合っていかなければならない。
日本の食料の自給率39%と言われています。日頃これらに関して
あまり考えたことのない私は、これからさらに食料事情が厳しくなって
いくということを知り、大変衝撃を受けました。
CSAの農業や漁業が多くなるよう、私のできることで応援して
いきたいと思いました。
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