大正時代の教科書
糸て綴じた教科書は、教科書名が書かれた紙を
貼った表紙がつけられ、教科書の中は西行や芭蕉、
載っているだけで、あとはびっしりと文字が
書かれています。
奥の細道の文章(写真左、人物は芭蕉)やことわざなどの
文章は、今の中学生の教科書にも載っており、時代は
変わっても 同じことを学んでいると いうことがよくわかります。
ここで、ことわざの文章の一部を紹介してみます。
「俚諺の一特徴は世界に通用すといふことにして、
おのづから其の言ひ傳へ易きを貴ぶが故に
その言句多くは短し。
我が国の諺にては、「親馬鹿」といふ如きは、其の最も
短きなるものの一なるぺし。蓋し余りに長くては、言ひ傳へ
きをもって、俚諺たるに適さず。この故に、諺の上乗
なるものは 貨幣と同じく運ぶに易くして、價の貴きもの
なるべし。」
思わず、なるほどと納得してしまいました。このほかにもっと読んでみたい
文章はたくさんあります。
これからもブログで紹介していきたいと思います。
※ 教科書についていた付箋は、当時のものです。
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